ライター・いしずか久見子
肌のベタつきや毛穴の開きが気になる時季になりました。
汗や皮脂の分泌が増え大気中の汚れと混ざって酸化すると、肌のくすみの原因となります。また、毛穴に余分な皮脂と古い角質がつまってできる角栓は、ざらつきや毛穴の黒ずみを招きます。
肌のベタつきは日々の洗顔でリセットできますが、毛穴につまった汚れはやや頑固。角栓が留まり続けると皮脂を好物とするアクネ菌が増え、炎症が起きてニキビや吹き出物に。
夏の肌を健やかに保つには、クレイパックなどによる定期的なディープクレジングが必要です。
太古の昔から、動物の泥浴びの習性にはじまり、古代ギリシャやローマの人々、オーストラリアの先住民アボリジニなど、人々は泥=クレイを、皮膚のバランスを整えるために使ってきました。
天然クレイは、産地によってさまざまな種類がありますが、代表的なのは多孔質で汚れの吸着に優れたカオリン、表面のマイナスイオンによってプラスイオンを放つ皮脂を吸着するベントナイトなどです。
天然クレイを使ったパックは、肌に負担をかけ過ぎずに汚れを取り除けます。スクラブによる摩擦刺激や角質ケア系のアイテムを使うことができない敏感肌の方でも、取り入れやすいディープクレンジングといえます。
もちろん、天然のクレイであっても、脱脂力がやや強い種類など もあります。そこで、クレイパックを選ぶ時には、クレイをベースに植物エキスなどの保湿成分を配合したク リーミィなテクスチャー、洗い上がりがうるおうようなタイプを選ぶと、より肌負担が少なく、肌のキメも整います。
【クリア肌を保つポイント】
・夏の汗や皮脂のベタつき、とくに毛穴汚れのオフには 週に1、2度のディープクレンジングを。
・肌に負担をかけ過ぎずに、ベタつきや毛穴汚れのみを吸着して取り除ける、天然クレイ配合のパックがおすすめ。
・脱脂力の強すぎない天然クレイに、植物エキスなどの保湿成分が配合されたパックを選ぶと、肌を傷めずキメも整って透明感がアップ。
この夏には、天然のカオリンやベントナイトをベースに、ヘチマやユズといった優れた保湿力で透明感を引き出してくれるオーガニックの植物エキスや、マヌカハニーなどが配合されたクレイでのパックがおすすめ。
皮脂ぐすみと無縁のつるつるクリアな美肌づくりに、ぜひ取り入れてみてください。