ライター・管理栄養士 御澤 栄輔

あなたは最近、幸福感を味わっていますか?
毎日を幸せに過ごせたらとても素晴らしいですよね。

でもストレスの多いこの現代社会、心が疲れて癒しを求める方も増えています。
その原因の一つが幸せを感じる「脳内物質」が減っているから。
そこで今回は食べて幸せを感じやすくなる方法をご紹介します。

幸せの正体は脳内物質?

ヒトは感情を脳に伝える際に、神経伝達物質を必要とします。アドレナリンやドーパミンは興奮を伝える役目で、スポーツ選手などはこれらが出やすい体質です。対してセロトニン幸福感を高めてくれる役目があり、体温を調整したり、体を若々しく保ってくれる嬉しい効果も。
幸せそうな姿が何より素敵なように、幸福感は女性を美しくする特効薬なんですね。

幸福ホルモンと幸せの関係

しかし残念なことに、女性はセロトニンの分泌量が約50~60%程度、男性よりも少ないと言われています。これは女性ホルモンの乱れが幸福物質の働きを悪くするためです。月経前や出産の前後に気分が落ち込みやすいのには理由があったんですね。

その分、しっかり体がセロトニンを作りやすい状態にすることが、幸せを感じやすくなるための近道です。そのためには、材料となるトリプトファンという栄養をしっかり摂ること。同時にビタミンB6を摂ると、よりセロトニンの合成が促進されます。
これらを両方摂取できるのが、次の3種類です。

◎肉・レバー(豚・鶏・牛など)
◎赤身の魚(マグロ・カツオなど)
◎豆類(大豆・小豆など)

そして大事なのが、セロトニンの95%は腸で作られているということ。ですので、腸内環境を整える食物繊維などをすすんで摂りましょう。

旬食レシピ

『鶏肉とナッツのカレー炒め』

【材料】
鶏モモ肉 160g
カシューナッツ 40g
ピーマン 2個
玉ねぎ(小) 半分
カレー粉 山盛り小さじ3
塩コショウ 少々
油 適量


①鶏肉、ピーマン、玉ねぎを全て一口大に切りそろえます。
②フライパンでカシューナッツを乾煎りして皿にとります。
③フライパンに油を少し入れ、鶏肉、玉ねぎ、ピーマンの順に火を通し、塩コショウで下味をつけます。
④カシューナッツを加えカレー粉山盛り小さじ3を加えてさっと炒めたら、出来上がり。

五感をフル活用して

日常生活でもセロトニンを増やす行為として、日光にあたるリズム感のある運動や体操をする動物と触れ合う、などがあります。
五感を豊かに働かせることで幸せを感じやすい体を作り、毎日をいきいき過ごしたいものですね。