この時季、手足の先がひんやりするといったことはありませんか?
寒い季節に増える悩みでもある「冷え」は、血流の悪さが原因の一つ。実は、血流はシミ、シワ、くすみなどお肌の状態にも関わっています。
今回は、毛細血管を流れる血液の巡りを良くして、お肌を健やかに保つコツをご紹介します。

「ゴースト血管」に注意

体の中に地球約2周半の長さが詰め込まれている血管のうち、95%を占める毛細血管。顔の皮膚や頭皮、手足の先までこの細い血管が張り巡らされ、細胞に栄養を届け、老廃物を運び出す大切な働きをしています。

しかし、この毛細血管は、年齢とともに減り、劣化するといわれています。ある研究によると、毛細血管の数は20代でピークを迎え、60代までには約40%が減ってしまうそう。少しでも数を減らさないためには、日ごろから血行を良くする習慣を実践することが必要です。

また、血行がよくないと、血管の形は残っているのに、血液が流れていない「ゴースト血管」が増加することがあります。そうなると体の末端まで血液が流れず、肌老化はますます進んでしまいます。
まずは、あなたの毛細血管の元気度をチェックしてみてください。
下の項目に思い当たることは?

●毛細血管の元気度check●
▢ 顔色が悪い
▢ シミやシワが目立つ
▢ たるみやくすみが気になる
▢ 洗顔のときにゴシゴシ洗う
▢ 髪が薄くなってきた
▢ 冷え性である
▢ 食生活が不規則
▢ 運動不足である

チェックの数が多いほど、毛細血管に元気がない証拠。特に顔周りの血行は見た目の若々しさにつながりますので、早速「お肌の血流アップトレーニング」を実践しましょう。

実践!血流アップトレーニング

スキンケアのついでに表情筋マッサージ
オイルなどを手に塗り、表情筋に沿って優しくマッサージしましょう。リンパの流れを良くし、同時に血行を促進します。両手をこすり合わせてから行うと、さらに血液循環がよくなります。

■簡単蒸しタオル
濡らしたタオルをレンジで30秒ほど温めます。タオルを顔の上に置き、1分ほど温めることで血流がよくなります。蒸しタオルを足に巻くことも血流促進に効果的です。

■アロマ効果で血流アップ
柑橘系の香りの中でも、柚子は血の巡りをよくする効果があります。ぜひスキンケアに取り入れましょう。

根本的な血流促進の鍵は2つ

根本的に大切なのは、継続的に全身の血流をよくし「血管力」をアップさせること。そのためには、血を作る→血を増やす→血を巡らすという循環がスムーズに行われることが大切です。
ポイントは「食事」と「運動」の2つです。

食事のポイント

「血を作る・血を増やす」

血液の構成要素であるタンパク質鉄分を積極的に摂るようにしましょう。これらは血の質を高める効果もあります。また、胃腸が弱っていると血液を作るエネルギーが不足し、質の良い血が作られません。体温よりも温かい食べ物を食べること。よく噛むこと。腹八分目を心掛けましょう。

運動のポイント

「血を巡らす」

体内で熱を生み出す筋肉量を増やしましょう。筋肉を動かすと血流が促進されます。筋肉の3分の2は下半身に集まっていますので、下半身を意識的に動かすようにしましょう。

血流アップ法は、どれも日常的に簡単にできるのもばかりです。「巡りやすい」身体を作り、潤うお肌を手に入れてくださいね。