体が芯まで冷え込む今の時季、ゆっくりお風呂に入る方も多いのではないでしょうか?湯船につかると疲れも取れて、リラックス&リフレッシュできますよね。まさにお風呂は身近な桃源郷。ゆっくりお風呂に入った次の日は、肌の調子も良かったりします。

今回はお風呂が与える効用についてのお話です。

お風呂好きは9割!

「日本人のお風呂事情」にまつわるある調査によると、なんと9割が「お風呂好き」であることが分かりました。湯船につかる平均時間は約15~20分だそう。一見短く感じるかもしれませんが、世界と比較すると湯船につかる習慣があるのは日本ぐらいと言われています。これを聞くと、日本人がお風呂好きなことがよく分かります。

温かいお風呂につかって代謝が上がるお風呂は、少し工夫するだけで体を疲れを取るだけでなく、全身の巡りを良くすることで美肌にもつながります。せっかくの毎日のお風呂を美を養う空間にしてみませんか?

次からは、「お風呂が与える効用」と「目的別・美を養う入浴法」をご紹介。毎日のお風呂の質が自分の美を保つことにもつながっていきますよ。

お風呂が与える効用~3つの要素が体や心に働いている~

【効用1】肌の汚れ、疲れをスッキリ

お湯につかることで血管が拡がり、血液が体中を巡ることで芯から温まります。また、毛穴に詰まった皮脂や汚れが柔らかくなって浮き出てきます。そして、汗が出ることで老廃物や疲労物質を取り除くことができます。

【効用2】顔色や肌ツヤが良くなる

お風呂では、ウエストを3~6センチも縮める水圧がかかっているとか。この水圧効果が体の先で溜まった血液の流れを心臓へ送り返し、血行促進につながります。また、リンパの流れも良くなるので、むくみの解消にもなります。

【効用3】緊張をほぐしてリラックス

お湯の中でフーッと体が軽くなる経験はありますよね。人の体は、水中だと浮力が働きます。浮力を受けて軽くなった体は、筋肉の緊張をほぐします。また、緊張からくる脳への刺激も減り、心もリラックスすると免疫細胞が活発になるため、体の免疫機能も改善されます。

目的別・美を養う入浴法~入浴の仕方で効果が変わる~

■入浴前の準備

<温かい飲み物で代謝アップ>

全身に血流が巡りやすくなるのでおすすめです。※湯舟から出た後も、湯冷めしにくくなりますよ。

<体や肌をお湯の温度にならす>

心臓から遠い手足などの末端からかけ湯します。※体や肌の負担を減らすことにつながります。

疲労回復・肩こりスッキリ

<42度で5分、または41度で10分の全身浴>

41度以上のお湯は、交感神経が働き、血行促進・新陳代謝を高めます。汗をかいて老廃物を流すことでリンパの流れが良くなり、体の疲れや肩こりもスッキリ解消が期待できますよ。また、顔ツヤ・肌ツヤの維持にもおすすめです。

心身のリラックス・眠りの質を上げたい場合

<38度~40度で15~20分の半身浴>

少しぬるめのお湯で、じっくり体の芯から温めると、副交感神経が働きます。これが脳の緊張や体の凝りをほぐし、リラックスした状態に。心身をじっくりほぐして、ストレス知らずな肌を目指しましょう。

入浴後も忘れずに

<5分以内に乾燥対策>

一番体の水分が蒸発しやすいのはお風呂上がり。できれば5分以内にローションなどで肌を整えて潤いある肌を守りましょう。

今まで何げなく入浴していた場合は、これを機にお風呂の入り方を意識してみてはいかがでしょう?今よりもっと健康に!美肌に!ただ毎日のことなので、あまり神経質にならず、リラックスして入ることが一番です。今回のコラムをご参考に、ぜひ楽しんでみてくださいね。