ライター・管理栄養士 御澤 栄輔

新米が出回る季節です。ツヤツヤふっくらの白米は美味しいものですが、栄養バランスも考えると、玄米がいいのかな?そんなお声もお聞きします。

そこで、今回は、白米にプラスするだけで、立派な美容食に変身させる「雑穀」がテーマです。

お米に負けないくらいツヤツヤなお肌で過ごしましょう。

”雑”じゃない!食の優等生

何となく、健康的なイメージのある雑穀ですが、そもそもは植物の種子。新しい生命を育むための栄養素がギュッと詰まっているため、ビタミンやミネラルが豊富です。
そしてポリフェノールやGABAなどの栄養素も含み、老化の防止や腸内環境の改善にも良いとされています。「雑」という字とは裏腹に、古来から続くスーパーフードなのです。

食べるスキンケア

最近だとブレンドされた五穀米、十穀米などがあり、手軽に栄養バランスを整えることができます。
でも、肌や体のお悩みに合わせて雑穀を選ぶのも一つの楽しみ。数十種類ある雑穀から手に入れやすく、美容のためにおすすめなのは次の3つです。

美肌づくりの「ハトムギ」

大き目の粒とシコシコとした歯ごたえで、古くから「いぼとり」と呼ばれ、漢方や薬膳に使われてきました。利尿作用があり、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを改善する働きがあります。

ダイエットには「押し麦」

弾力があり、ご飯にボリュームが出るので、少量でも満腹感が得られます。食物繊維が腸内環境を整え、代謝を整えるビタミン群も豊富です。

女性の強い味方「アマランサス」

ちいさな粒とぷちぷちとした食感の雑穀です。鉄分や亜鉛、マグネシウムなど、女性に必要な栄養素がたっぷり詰まっています。

旬食レシピ

混ぜるだけじゃない♪雑穀変身レシピ

雑穀をご飯に混ぜるなら、1合につき大さじ1杯くらいを目安に炊きましょう。それ以外に雑穀だけを茹でたり、炊いたりして冷凍しておけば、お料理にも利用できます。

《使い方いろいろ》
◎ハトムギ・・・スープの具材に。
◎押し麦・・・ハンバーグやコロッケのかさ増しに。
◎アマランサス・・・サラダの具材として。

単品だけでは食べづらい雑穀も、上手に取り入れて、美味しく体の中からきれいになりましょう。ぜひ食欲の秋をゆっくり噛んで楽しんでくださいね。