ライター・管理栄養士 御澤 栄輔
暑い日に食べたくなるのが、ひんやりとしたのど越しの良いもの。
思いつく物といえば、ゼリーやかき氷でしょうか。
でも糖分が多かったり、体を冷やしてしまうのが難点。
今回は、体を冷やさずヘルシーな「寒天」の魅力と上手な使い方をご紹介したいと思います。
デトックスもダイエットも
寒天は、栄養分のうち、なんと74%が食物繊維という大変ヘルシーな食材です。その主な効果はカラダのデトックス機能=お通じを促すという点。
寒天はお腹の中で水分を吸収して膨らむことで腸を刺激し、たまった老廃物や毒素を外に排出する手助けをしてくれるのです。また、水で膨らむということは満腹感も得られるということ。便秘がちな方だけでなく、食べ過ぎてしまう方にもおすすめです。
ダメージを内からケア
もう一つ注目したいのが寒天特有の成分「アガロペクチン」の持つ美肌効果。
体内に吸収されると、シワやたるみの改善、また紫外線によるダメージも抑えてくれる働きがあることが最近の研究でわかってきました。肌ダメージの多い真夏にぴったりな食材なのです。
なお、同じ寒天でも、粉より糸・棒状の方がアガロペクチンが多いと言われていますので、選ぶ際のポイントにしてみてくださいね。
食卓をひんやり美味しく
さて、一般的な寒天の使い方はゼリーなどのおやつですが、料理に利用してはいかがでしょうか。
例えばお米を炊くとき、米1合に対し1gの寒天を入れてたくだけで、ふっくら炊き上がり、冷めても美味しさを保つことができます。
また、ドレッシングなどを寒天でゆるく固めるジュレ。サラダだけでなく、お刺身との相性もぴったりで涼し気に夏の食卓を彩ってくれますよ。
旬食レシピ
≪夏の納涼メニュー 寒天でポン酢ジュレ≫
【材料】
・寒天 1g
・水 220cc
・市販のポン酢 200㏄
(柚子果汁60㏄、醤油70㏄、みりん70㏄を混ぜたオリジナルポン酢もおすすめです)
【作り方】
①水と寒天を鍋に入れて中火にかけます。
②木べらでかき混ぜながら、1~2分煮溶かします。
③火を止め、粗熱が取れたらポン酢を加え混ぜ、タッパーなどの容器に入れ、冷やし固めます。
④フォークなどで細かく崩せばできあがり。
日本の夏の風物詩である寒天。涼しく美味しい夏の食卓美容としていかがですか。