ライター・管理栄養士 御澤 栄輔

健康と美肌のために心がけている習慣はありますか?
手軽で続けやすく美味しい、と三拍子揃っているのが

「ヨーグルト」

整腸作用を始め、疾病対策まで健康効果はとても広いのです。
花粉症が気になるこの時季、免疫力アップのため、ヨーグルトを試してみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、ヨーグルト最前線として、効果と選び方をご紹介。お悩みに合わせたヨーグルト選びをはじめてみましょう。

チョ~きれい?お腹のお花畑

さて、ヨーグルトと関係深いのが「腸内環境」
私たちの腸内には、約100兆個もの腸内細菌が棲んでいて、善玉菌、悪玉菌など数百種類の菌が目に見えない小さな生態系を作っています。顕微鏡で見るとその様子が野山に咲き茂る草花のように見えることから「腸内フローラ(花畑)」と呼んでいます。
ヨーグルトは善玉菌を増やし、お花畑の状態を整えることで、便秘対策や免疫力アップを手助けしてくれるのです。

菌から選ぶヨーグルト

でも、ヨーグルトならどれでも同じでしょ、と思っていませんか?
いえ、違います。
利用する乳酸菌の種類=株によって、味だけでなく、健康効果や栄養素が異なります。
そこで、代表的な株と、期待できる効果をわかりやすくご紹介いたします。

BE80乳酸菌

便秘の予防と解消を促してくれる効果が高いのがこの菌です。さらに嬉しいのが、食べた後に満腹感を感じやすくなる研究結果も出ているので、ダイエット向きの菌でもあります。
商品例)ダノン

LB81乳酸菌

この菌は、ブルガリアで伝統的に使われているもので、日本でも古くから親しまれてきました。便秘改善はもちろん、肌の水分量や弾力がアップした研究結果もあり、お肌や美容を気にする方におすすめです。
商品例)ブルガリアヨーグルト

シロタ株

この乳酸菌は整腸効果が高く、免疫力をアップしてくれます。研究では、O-157や花粉症、さらには乳がんリスクを低下させる研究結果も出ているので、日々の疾病予防をしたい人向けですね。
商品例)ヤクルト

じっくり育む2週間

今回比較的手に入りやすい商品を例に紹介しましたが、他にも素晴らしい乳酸菌食品はたくさんあります。選ぶ際にはぜひ菌の株にも注目してみてください。
ただ、腸内フローラに変化が現れるのは、早くても2週間と言われています。じっくりお腹の菌を育んでくださいね。