近年注目されている「馬油」。その理由は馬油がスキンケア素材としてお肌にやさしく優秀だから。

では具体的にどんな力を持っているのでしょうか。

その独特の性質から使い方まで紐解いていきたいと思います。

はじまりは1300年も前

馬油というと、おばあちゃんが使っているスキンケアというイメージがあるかもしれません。
馬油は長い間、やけどやあかぎれ、あせも、虫刺され、坐骨神経痛など民間療法として日常のトラブルに幅広く活用されてきました。

その歴史は古代5~6世紀の中国までさかのぼります。
当時の医師、陶弘景よって書かれた「名医別録」では、馬の油により「髪を生ず」という記載が残っており、毛根を刺激して育毛する用途に使用されていました。

日本では奈良時代唐の鑑真和尚一行が福岡県の大宰府で馬の油の効能を伝えたと語り継がれています。奈良時代というと約千三〇〇年前。馬油はそんな昔から現在まで長い歴史が存在するということです。

馬油スキンケアの3つの特徴

なぜそんなに長い期間使われてきたのでしょう?
それは、馬油がスキンケアに有効な3つの力を持ち合わせているからです。

◎浸透力に優れている
◎肌荒れに良い
◎保湿効果がある

〈内と外からダブルで保湿〉
植物油・鉱物油・動物油などの多数の油が存在する中、馬油は極めて人の皮脂に近い油です。そのため、他のオイルと比較すると、すばやく肌に浸透し角層内の不足する油分を補います。さらに皮膚表面には油膜をはって、皮脂膜(乾燥や外部の刺激から肌を守る役割があります)を補強します。
つまり、内・外両方から保湿できるので、保湿力が極めて高いのです。
 
〈荒れた肌を整える〉
馬油は皮膚の健康のために欠かせないリノレン酸を含みます。また、肌へ浸透していく際、角層内の空気と置き換わり油膜を張って細菌を油の中に封じ込め、活動を抑えます。つまり荒れた肌を整える働きがあるのです。

〈温まってツヤツヤ〉
寒い冬は血行が滞り、顔色も悪くなりがちですが、馬油をぬっておくと、熱の放散を防いでお肌が温まります。すると、血行がよくなるため、お肌の新陳代謝もよくなり、冷たくてカサカサだったお肌がふっくらツヤ肌に変わっていくのです。

冬にしたい馬油ケアとは

こんな馬油の特性を生かした大人の女性におすすめしたい冬のスキンケアは「お顔マッサージ」
保湿と保温というダブルケアができるため、お肌は潤い、ワントーン明るくなります。ただ、まれに馬油がお肌にあわない方がいらっしゃいますので、初めてお使いの際は、ご自身でパッチテストを行ってみてくださいね。

馬油はぬってもべたつかずサラサラで使いやすく、植物油同様、食べられるぐらいお肌にやさしいのもいいところ。この冬、まずは顔や体の保湿や冷え対策として、馬油スキンケアをはじめてみてはいかがでしょうか?