寒さが増してきましたが、肌の潤いの状態はいかがですか?

一般的に湿度が50%以下になると肌はかさつくと言われています。
冬の空気は乾燥しており、暖房が効いている部屋であればそれはなおさら。

そこで今回は肌の乾燥と向き合い、そのメカニズムを知ることで、いつまでも若々しくいるためのケアを考えて頂きたいと思います。

乾燥肌特集、スタートです!

肌の水分はどこから

そもそも、肌の乾燥を考える前に、肌の水分はどこからやってきて、どうやって肌に留まるのでしょうか?

肌の水分は、実は体の奥からじわじわとしみ出ているものです。
お肌の最も外側の部分は死んだ細胞の集まりで、「角質層」と呼ばれます。その角質層の下には生きた表皮細胞があり、そこから常に水分がしみ出ます。

それを角質層が吸い上げ、お肌に保持する役割を果たすのが『保湿3姉妹』です。

この3姉妹は、水分を挟み込んで逃さないようにする「細胞間脂質」「天然保湿因子」、角質層を覆って水分の蒸発を防ぐ「皮脂膜」から成っています。

さらに皮脂膜にはお肌を弱酸性に保ったり、病原体から守ってくれる善玉菌が存在します。これらの菌と「保湿3姉妹」がきちんとバランスよく存在することで、お肌の乾燥を防ぎ、健やかな状態にしてくれるんですね。

肌質は年齢で変わる!?

しかし、年齢を重ねると、この「保湿3姉妹」が機能しにくくなります。
というのも、皮膚の生まれ変わりの周期が長くなり、保湿3姉妹が減少します。結果、皮脂量が少なくなると共に、水分を保持する力が弱くなります。

次の図は一般的な人の肌質の変化です。

もともとの肌質の違いはあれども、このように加齢と共に肌質が変化し、更年期に入ると水分も油分も肌に留まる量が減り、乾燥肌になっていきます。年齢によってケアを変える必要があるのはこういう背景があるからなんですね。

年齢肌の乾燥ケア

では年齢と共に、どんなケアが必要なのでしょうか?

◎基本は、クレンジングと洗顔で皮脂をとりすぎないこと。

その上で「保湿3姉妹」の役割を手助けするケアをすることです。化粧水での整肌後、水分を抱える役割を果たす保湿成分をスキンケアに取り入れることがおすすめです。水分を抱え込む成分は例えば、グリセリンやヒアルロン酸などです。化粧水だけではすぐに水分が蒸発してしまいますが、共にこれらの成分が含まれている美容液を用いることで、お肌の水分を保持することができます。

◎次に皮膚のバリアとなる油分を補うことも大切です

油分は乳液やクリーム、オイルに含まれていますので、ご自身の好きな使用感のものをお使い下さい。

乾燥ケアを行うと、肌荒れや小じわを予防することにもつながります。この乾燥の季節、自分のお肌をさわりながら、水分や保湿成分、油分を上手に補い、ご自身にあった乾燥ケアをしてくださいね。