季節の変わり目は、お肌の状態も変化しやすくなります。

一番の変化は「お肌が乾燥に傾く」こと。

そうなるとスキンケアも見直しが必要です。
しっかりと乾燥対策をして、シワやくすみなどの肌老化予防につなげましょう。

お肌の乾燥セルフチェック

まずは、お肌の乾燥がすでに始まっていないか、セルフチェックをしてみてください。
特に乾燥しやすいのは次の箇所。鏡を見たり、お肌に触れたりして確認しましょう。

乾燥対策の鍵は皮膚常在菌

お肌の乾燥の原因は、大きく分けて2つあります。
1つは、環境の変化気温が下がることによる血行不良や湿度の低下などです。ただ、これらの原因を取り除くのは、日常生活の中ではなかなかむずかしいものです。
そして2つ目は、お肌の潤う機能が低下することです。潤いは、お肌の上にすむ約1兆個の皮膚常在菌の働きによるもの。この常在菌(善玉菌)は、汗と皮脂を代謝して<天然のクリーム>を作り出し、お肌の乾燥を防いでくれます。

しかし、秋冬は、肌表面の温度が低下することで水分量が減り、汗をかく機会も少なくなるため、常在菌の活動がにぶくなります。そこで、常在菌がきちんと働ける肌環境をスキンケアで整えることが大切になってくるのです。

スキンケアを秋冬仕様に

それでは、常在菌の働きを助けるスキンケアのポイントをご紹介します。
基本は、必要な皮脂まで洗い流してしまわない洗顔と、常在菌のエサとなる<水分+油分>を自然素材100%のアイテムでお肌に補うことです。

洗顔法の見直しを

「ゴシゴシ洗い」「長時間の洗顔」は常在菌のエサとなる必要な皮脂まで洗い流してしまいます。「泡で優しくなでるように」「短時間」の洗顔を意識します。
また、洗浄力の強い石油系の合成界面活性剤が使われた洗顔料は、常在菌を過剰に洗い流してしまうので避けるようにしましょう。

呼び水+上質な油分で保湿ケア

浸透力が高い化粧水を使えば、呼び水となり、その後のスキンケア効果を高めます。
中でもヘチマ水は浸透がよい上に、界面活性作用があるサポニンも含まれるので、その後のオイルや乳液といった油分のなじみを良くします。

スキンケアの他に、常在菌の働きを助ける生活習慣の見直しも大切です。
軽い運動などで、常在菌のエサとなる汗を適度にかくように心がけましょう。

秋冬にしっかりと乾燥ケアをすれば、明るくハリのあるお肌で春を迎えることができます。
日々のスキンケアと生活習慣に気を付けて、自ら潤う健やかなお肌を手に入れてくださいね。