ライター・いしずか久見子
朝晩の冷え込みが強くなり、そろそろ霜が降りる「霜降」のこの季節は、カラダが冷え、不調が現れやすくなります。
また、湿度が下がって空気が乾きはじめるため、ノドや肺が乾燥しやすくなります。冷え+乾燥、この2つの波が急に押し寄せることで調子を崩してしまうその前に、最もシンプルで効果的なセルフケアはお風呂でしっかり温まることです。
入浴方法で代表的なのは、肩までしっかりつかる全身浴と、お腹までつかる半身浴。 秋から冬にかけて深部体温を上げる湯温や入浴時間の目安は次の通りです。
・全身浴: 40 ℃〜 41 ℃で約 15 分
・半身浴: 39 ℃〜 40 ℃で 20 分〜 30 分
半身浴の際は、上半身が冷えないようタオルなどをかけて。額がじわっと汗ばむのを 感じたら深部体温が上がり温まったサイン。深部体温が上がると、全身的に新陳代謝が高まります。血液やリンパ液の巡りが良くなって細胞に栄養が行き渡りやすくなり、 老廃物の排出力もスムーズに。
また、免疫力と腸内環境は 密接な関係にありますが、腸内細菌(善玉菌)の働きは体内温度37 ℃で元気になるため、入浴は免疫力の向上にも役立ちます。そして、お風呂から立ちのぼる蒸気はノドや肺の乾燥も和らげてくれますよね。
ラベンダーなどのハーブを使った入浴剤や、ミネラルや酢酸が凝縮され昔から入浴やスキンケアなどにも愛用されてきた竹酢液入りの入浴剤もおすすめです。
温まりながらヒーリング効果の高いハーブの香りで癒されたい、あるいは肌をしっと りツルツルに整えたいなど、使い分けて秋もカサつき知らずの肌をキープしたいですね。