ライター・次のキレイへプロジェクト代表 高柳 昌弘

岐阜県母袋有機農場

以前から、と~っても不思議に思っていたことがあります。
それは、「みんなが物をたくさん買って消費すれば暮らしが豊かになる」という経済の話。
まぁ理屈では解るのですが、これを聞く度にヘソのあたりがムズムズしていました。

僕は子どもの頃から「物を大事にしなさい」「大事にしないと罰が当たる」と教えられ、「もったいない、もったいない」と言い、慎ましく生活する人たちに囲まれて暮らしました。だから「消費すれば豊かになる」なんて話を聞くと拒否反応が出ちゃうのです。
そして、20年程前からは、「時代はブータンじゃ!」なんて叫んでいたのです。(ブータンの国民総幸福量、ご存じですよね)

ネオナチュラルが母袋(もたい)有機農場をスタートし、地元の皆さんと深く接するようになって、さらにその想いは、クッキリハッキリ、きゃりーぱみゅぱみゅさんのツケまつ毛くらい明確になりました。

野菜は全て作ればいいし、作らなくても近所(といっても250m)の皆さんからお裾分け。暖房費も薪ストーブなら無料。しかも薪割り作業で健康になれます。物がなければ作ればいいし、近所の皆さんもあれこれ面倒を見てくれます。真夏の草刈りも冬の雪下ろしもあって、スポーツクラブいらずです。(事実僕は昔より格段にスリムです)

つまり、お金なんて大して無くても、充分心豊かで幸せな生活を送ることが出来るんです。

こんな生活にどっぷりつかると、ホントお金なんてあまり使わない。そして、これって都会の皆さんが目指している『エコで健康的&オシャレな生活』なんじゃないの?って思うんです。

表題の「里山資本主義」は10年ほど前にベストセラーになった本の題名。お金に依存しない経済システムの再構築について書いてあるチョット小難しい内容ですが、もしご興味がありましたら読んでみてくださいね。

さて今年のネオナチュラルは、この母袋有機農場産の有機原料を使用した製品をバージョンアップしていく予定です。今年もネオナチュラルにご期待くださいね。