ライター・管理栄養士 御澤 栄輔

暑い日が続くと、なぜか酸っぱいものが食べたくなりませんか?
実は、それは日中の暑さで疲れた体が正常な状態に戻ろうと出している「疲労サイン」なのです。

あなたは疲労サイン出ていませんか?
今回は酸っぱい代表、お酢特集です。

知恵が詰まった調味料

まずお酢といえば夏の食中毒対策を思い浮かべる方も多いでしょう。お寿司やなます、しめ鯖などは、酢の抗菌性を利用した調理法です。様々な食中毒菌に効果があり、黄色ブドウ球菌やO-157の対策になるとも言われているほど。

また、後味がさっぱりするので、夏に欠かせない調味料として昔から利用されてきました。そして近年注目を浴びているのがその様々な健康効果です。

追い出せ!疲労物質

酢の健康効果の秘密は、豊富に含まれるアミノ酸肌や筋肉の材料になるだけでなく、エネルギー源にも活用されるアミノ酸は体内の代謝を活性化させ、疲労回復に効果があります。

夏が他の季節に比べて疲れを感じやすいのは、汗をたくさんかくのと同時に大量のアミノ酸が消費されているためです。その失われたアミノ酸を補うには、お酢は最適なのです。

上手に使って夏を乗り切る

だからといって1日に何杯もそのまま飲むのはおすすめできません。酸性なので、胃の粘膜を刺激したり、お腹の調子を崩したりします。
夏の疲労対策、肌のケアにも良いお酢。上手に料理にも利用して、適度に摂りたいですね。

お酢で「酢ゴイ」お料理上手!

「でもお酢って使い方がワンパターンなのよね」
とお悩みのあなた。

そこで今回はスプーン数杯のお酢を加えるだけで、いつもの料理がぐんと美味しくなる方法をお教えします。

①ご飯の旨味・艶UP!
酢の持つ浸透性を利用したもので、お米に十分な水分を含ませることができます。
米2合に対して、酢大さじ2を入れて炊くと、旨味のある美味しいご飯に!

②カレーに煮物に、隠し味
カレー4人前なら、大さじ3~4杯のお酢を、煮物ならひとさじのお酢を調節しながら加えます。単調な味の料理も酸味が加わることで、複雑な旨味を出し、より味わい深くなります。

③皮パリパリ焼き魚
焼き網にあらかじめお酢を塗っておけば、魚をのせてもくっつきにくく皮がパリパリに焼きあがりますよ!