ライター・神津 まり江
ライターの神津まり江です。
私には、これまで大きく影響を受けた人が2人います。
1人は地元の群馬で自然療法の治療院を営む母。
自ら野菜を育てて鶏を飼い、季節に寄り添った手作りの食事と病院や薬に頼らない暮らしで、心身ともに健やかに育ててくれました。
そんな母の冬の定番ケアが「ショウガ温湿布」です。
ほっこり温まる「ショウガ温湿布」
①生姜150gを皮ごとすりおろし、お茶パックに入れます。
②鍋に3リットルの湯を沸かして、70℃程度になったら弱火にし、①を入れます。
③ゴム手袋をはめてタオルを浸し、絞っておなかに当て上からバスタオルをかけます。
※冷めたら繰り返し10分ほど行います。
④冷たいタオルでさっと拭きます。
⑤同じ要領で腰にも行います。
※前後の入浴は避けて、空腹時にし、忙しい日は短縮したり、おなかだけでも大丈夫です。
胃腸を芯から温めて、冷えや肩こり、疲れを取り去ることができるので、今の時季におすすめです。
そしてもう1人は、フランスで植物療法を学び、今や日本でその第一人者となった森田敦子さん。
植物が私たちの身体に効く裏付けとともに、年齢を重ねるほど輝きを増すフランス女性たちの、身体への意識の高さを教わりました。
彼女たちは、肌と肌の触れ合いがもたらす幸福感が心身の健康に不可欠と知っていて、
「タッチング」
というケアを習慣にしているそう。
快い刺激で「オキシトシン」というハッピーホルモンが分泌され、脳が心地よい状態になって肌と心が温もりに満ちてゆきます。
ショウガ温湿布、タッチングともに、パートナーやお子さんのケアにも効果的なので、寝る前などのリラックスタイムにぜひ取り入れてみてください。
自然から遠のき、せわしない日常を生きる私たちが心地よく在るためには、身体と心のつながりを知り、自然の力を上手に暮らしに取り入れることが大切。
母から受け継いだ自然療法の知恵と、取材を通して得る最新の美容情報、2つをバランスよく織り交ぜて、みなさんの美しさに磨きをかけるお手伝いができればと思います。